前に別記事で聴覚過敏対策として、デジタル耳栓とノイズキャンセリング・イヤホンについて紹介する記事を書きましたが、最終的にKING JIMの「デジタル耳栓 MM2000」を購入しましたので、10日間使用してみた感想を簡単に書きたいと思います。
ノイズキャンセリング効果は期待通り。
- 人混みでの騒音、交通量の多い通りでの車の音、店内のBGMが大きすぎる時など、いずれもかなり騒音を軽減してくれるおかげで、聴覚過敏によるストレスがかなり減りました。
- おかげで、苦手な人混みや道路沿いも歩きやすくなりましたし、喫茶店などで勉強や作業をする時にかなり集中できるようになりました。今までこんなにも騒音にストレスを感じていたのかと、デジタル耳栓を使って初めて気づいた部分もあり、逆に驚くぐらいです。
携帯性は◎。
- バッテリー部分が小さいので、携帯性が良く、軽いです。
- イヤホンと違って、スマートフォン等に接続する必要がないので、すぐにポケットから出し入れできます。
突発的な音にはやはり弱い。
例えば、交通量の少ない道路だと、たまにしか車が走らないので、ノイズキャンセリング機能があまり働かず、結構車の音が聞こえます。これは、ノイズキャンセリングの仕組みから、あらかじめわかっていたことではあり、仕方がありませんが、やはり気になる時は気になりますね。
ただ、逆に突発的な音が聞こえることで、人に話しかけられたときや、ブザー等がなった時に気づけるので、その点は耳栓として長所でもあります。
付けたまま人と話すのは厳しい。
人と話す時に周りの騒音が気になって話に集中できないことがあるので、デジタル耳栓の使用で騒音をカットすることで、相手の話に集中できるのかなと勝手に期待していたのですが、やはり相手の話し声もある程度カットしてしまうので、相手の言うことは聞きづらくなります。人と話す時は外しましょう。
タッチノイズが結構気になる。
上記2つについてはデジタル耳栓の仕様から仕方ないことで、製品の欠点とは言えないと思いますが、このタッチノイズについては結構残念な点です。
タッチノイズというのは、耳栓のコードが服などに触れると発生する「ガサガサ」という雑音ですが、これが思ったより大きく聞こえます。具体的には、綿棒で耳掃除をしている時に聞こえる音に近いです。それをもう少し小さくした感じですね。
本を読んでる時、勉強やPC作業時などは、それほどタッチノイズは発生せず、あまり気になりません。
しかし、首を左右に動かしたり、姿勢を変える時などにどうしてもタッチノイズが発生します。今もPCに向かってキーボードをひたすら打っている時は大丈夫ですが、少し頭を休めようと、飲み物に手を伸ばすとやはり「ガサガサ」と音がします。
それと強風の日は、普通に歩いているだけでも、風でコードが揺れて、結構大きな音がします。
コードを固定して、コードが服に触れたり、揺れないような工夫ができれば、タッチノイズも軽減できるのかなと思い、思案中です。
2020/02/11追記。さらに4日ほど使用してみて(つまり購入してから計2週間ほど使用しました)が、だんだんタッチノイズが気にならなくなってきました。タッチノイズがどの程度気になるか、慣れてくるかは個人差がありそうです。
MM2000は聴覚過敏の人におすすめできるか?
私の中では、「MM2000を使うことで軽減できるストレス>>タッチノイズのストレス」なので、MM2000を買ってよかったと思っています。また、上記のようにタッチノイズが発生しやすい場面は限られているので、そういった場面では、MM2000を外せばいいだけなので、大きくは困っていないです。
しかし人によっては、タッチノイズがどうしても気になる人もいると思いますし、聴覚過敏の方全てにおすすめできるかというと少し微妙です。
やはり一度家電屋さん等で試用してみて、あえて首や体を動かして、タッチノイズがどれくらい発生するか確認してから購入を検討したほうが良いかもしれませんね。